「子供の顔は自分に似てほしくない・・」
容姿にコンプレックスがある人は、結婚したら克服という訳にもいかず、次は、生まれてくる子供の顔が心配になるものです。
遺伝子操作をして、強制的に似ないようにするなど現実的には不可能。
自分と同じ思いを子供にさせないために、まずは、あなた自身の『醜形恐怖症』を克服することが大切です。
醜形恐怖症に精神を支配されていた私が、その克服方法と、自分と同じ辛い経験を子供にさせない方法について解説します。
もくじ
子供の顔は自分に似てほしくない
自分の容姿が嫌いなあまり、生まれてきた子供が自分と似てたらどうしよう、と不安になる人は結構います。
容姿が嫌いになる原因は、そのほとんどが周りからの心無い言葉です。
中には、両親からも「お前はブスだ」などと罵られ、心に深い傷を負った人も・・
一番の希望としては、自分に似ない子が誕生することですけど、実際、そんなことが可能なのでしょうか。
必ず子供は親に似る
顔や体系を形成する遺伝子は、両親の遺伝子を50%ずつ受け継ぐため、多かれ少なかれ子供は必ず親に似るものです。
父親あるいは母親に、面白いくらいそっくりな人もいますが、父親似、あるいは母親似に科学的根拠はなく、偶然がもたらした結果でしかありません。
似たら嫌だといくら願っても、どこかしら自分と似ている箇所があるでしょう。
優性遺伝と劣性遺伝について
遺伝には優性と劣性があります。
例えば、二重まぶたは、一重瞼よりも優性であるため、両親のどちらかが二重瞼の場合は、子供も二重になる確立の方が高いと言われています。
優性遺伝は他にも、
高い鼻
長いまつ毛
丸顔
歯並び
顎の長さ
くせ毛
黒目
福耳
褐色の肌
などがあります。
鼻で言えば、低い鼻よりも高い鼻の方が遺伝しやすく、顎であれば、小さい顎よりも長い顎の方が遺伝しやすいということになります。
ただし、あくまでも確立の話であって、必ずそうなるとは限りません。
参考までに、我が家の場合、優性である高い鼻は引き継がれず、劣性の短い顎が引き継がれました。
逆も結構あるということです。
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自分と似ないようにするにはどうすれば良いのか
デザイナーベビーをご存知でしょうか。
親の「より優れた子供を」「思いどおりの子供を」という欲求に従い、目や髪の色といった、特定の身体的特徴を持つ子供の生まれる確率を上げる技術が存在するんです。
デザイナーベビー(英語: designer baby)とは、受精卵の段階で遺伝子操作を行うことによって、親が望む外見や体力・知力等を持たせた子供の総称[1][2]。親がその子供の特徴をまるでデザインするかのようであるためそう呼ばれる。出典:Wikipedia
しかし、デザイナーベビーを誕生させるには、一般的には考えられない程の莫大な資金が必要になるのと、リスクも伴うため現実的ではありません。
更に、富裕層が、美しく、知的で、創造的で、運動能力のある理想的な子供たちを作ることができてしまえば、中流階級の子供との差を更に広げる、などの理由により禁止している国もあります。
つまり、結局は自然に任せるしかないということ。
ですが、たとえ容姿にコンプレックスがあったとしても、それを受け継いだ子供が同じ道をたどるとは限りません。
次の項目で、自分と同じ経験を子にさせないための方法について紹介していきます。
自分と同じ経験をさせないために
自分が容姿で嫌な経験をした場合、我が子に同じ思いをさせたくないと思うのは当然です。
しかしその思いとは裏腹に、コンプレックスを通じ、同じ特徴を持つ子供を自ら傷つけてしまうということがよくあるんです。
容姿の美しさを操作することは出来ませんが、欠点と思う部分があったとしても、心がけ次第で子供は不幸にはなりません。
自分と同じ経験をさせないための心がけについて解説していきます。
自分と重ねない
たとえそっくりだとしても、自分と重ねてはいけません。自分と重ねてしまえば、自分の歩んだ道と同じレールを敷いてしまうことになりかねません。
「嫌なところが似ちゃったね」なんて言ったら、子供はそれを欠点だと認識し、コンプレックスとなってしまいます。
人生を決めるのは顔ではなく心です。
親として出来ることは、自分を責めることではなく、子供に自信を与えてあげることだと理解しましょう。
とにかく褒めてあげる
似てほしくない部分が似てしまったとしても、それを欠点だと決めつけず、たくさん褒めてあげましょう。
「かわいい」と言われて育った子は、それだけで自信を得ることができます。
また、容姿に限らず、出来たこと、頑張ったこと、やる気や意欲をたくさん褒めてあげることで、子供は自己肯定感が高まります。
自分のことを好きになる要素は、容姿ではなく受けた愛情です。
プラスの言葉を親からたくさんもらった子供というのは、自分を好きになることが出来ますし、自分自身を大切にすることも出来るのです。
夫婦円満でいること
両親の仲が良く恵まれた家庭環境で育った子は、いじめられにくいという研究結果があります。
そもそも、容姿の良し悪しを判断するのは『主観』ですし、実際そこまで大きな差はないものだと思っています。欠点があるからいじめられるのではありません。いじめられるから欠点を罵られるのです。
欠点の無い人間なんていませんからね。
太っていることで気持ち悪がられる人もいれば、太っていても人気者の人もいるのが、分かりやすい例です。個性を個性で活かせるか、個性をコンプレックスにさせるかは、家族や友人との会話の中で成り立ちます。
個性をコンプレックスにさせないためには、いじめられにくい家庭環境を築いてあげるべきです。
『醜形恐怖症』の克服方法
私は中学時代、自分の容姿に酷くコンプレックスを抱いていました。
それまでは普通だと思っていましたし、それどころか、かわいい洋服や流行りのオシャレには興味が無く、美意識なんて言葉は私とは対岸にあるものでした。
女の子らしい遊びよりも、木に登ったり、外で昆虫を捕まえる方が好きな子供だったんです。
しかし、ある出来事をきっかけに、コンプレックスから醜形恐怖症にまで発展。
15年間悩み続けました。
そんな私が、どうやって醜形恐怖症を乗り越えたのか、その克服方法をお教えします。
『醜形恐怖症』とは?
自分のことを醜いと思い込む心の疾患で、最近では『身体醜形障害』と呼ばれることが多いようです。
身体醜形障害(しんたいしゅうけいしょうがい、英: body dysmorphic disorder ; BDD)あるいは醜形恐怖症とは、極度の低い自己価値感に関連して、自分の身体や美醜に極度にこだわる症状である。 実際よりも低い自己の身体的なイメージが原因である。 俗に醜形恐怖また醜貌恐怖とも呼ばれる。出典:Wikipedia
整形依存症の人なんかは、「醜形恐怖症」であることがほとんどです。
いくら顔を変えても、「自分は醜い」という思い込みは拭えないのでしょうね。
醜形恐怖症は、あくまでも心の問題であるため、見た目の程度とは関係があるようで、実はあまり大きな影響を与えていないのです。
整形では、ちなみに・・・
美貌格差~生まれつき不平等の経済学~という本に書かれていた内容によると、整形では顔は大幅には変えられなそうです。数百万単位のお金を使えば別人のようになりそうですけど、整形というのは、お金がかかる割にはあまり効果を発揮しないのです。
確かに、顔立ちの良し悪しは個々のパーツではなく、パーツの配置と骨格で決まりますからね。この二つはなかなか変えられません。
また、意外かと思われますが、鏡を手放せない人も実は醜形恐怖症だったりするんです。
ナルシストと言われていたが・・
高校時代、授業中も関係なく、常に鏡や携帯の画面で髪型をチェックしている男の子がいました。目立たないタイプの子で、女子からは「絶対ナルシストだよね」と囁かれていましたが、そうとも限りません。
なぜなら、醜形恐怖症の人も、よく自分の姿を確認してしまうからです。「自分の姿はおかしくないか」「どう見られているのか」心配で何度も鏡を見てしてしまうんです。
つまり、「なんで?」ってくらい鏡を確認しまくっている人というのは、、自分の容姿に極端に自信がないか、極端なナルシストのどちらかと言えるでしょう。
他人からの言葉では克服できない
中学時代、顔を会わせれば容姿の欠点について罵倒してくる男の子がいました。
私自身が特徴的な見た目だったのは確かです。当時は異常なほど痩せていたので。
買い物や電車の中でジロジロ見られることもよくあり、中には、聞こえるように容姿を馬鹿にする人、すれ違いざまに心無い言葉を放つ人もいました。
そのような経験から「私は普通じゃない」「ものすごく醜い」といった認識へと変わっていったのです。
ところが、高校生になると体重が一気に10キロ爆増。健康的な見た目になり、化粧に目覚めたこともあり、容姿を褒められるという感覚を始めて味わいました。
しかし、他人からの言葉ではコンプレックスを消し去ることはできません。
結婚し長女を授かった時には、神社へお参りの際「旦那に似た可愛い子が生まれますように」とお願いしたのを覚えています。
周囲の人にも、よく「私に似てほしくな~い」と言っていました。
私が醜形恐怖症だなんて誰も知らないですし、そんな事を言った後はよく不思議そうな顔をされましたけど、「似てほしくない」という思いは本当にかなり切実でした。
顔が嫌いなわけではなく、自分を受け入れられていないと知る
思えば、何をやっても自分を認めることができませんでした。
字も下手。受け答えも下手。学歴もないし語彙力もない。特技もないし趣味すらも無い。
劣等感の塊でした。
だからこそ、自信につながるものを、一つずつ挑戦し努力しました。
努力は自身につながる
字が下手なら習えばいい。受け答えが下手なら人の会話を聞いて盗めばいい。学歴は資格で補えばいいし、語彙力は本を読んで身につければいい。特技がなければ、昔好きだったこと、得意だったことを思い出して、もう一度挑戦してみればいい。そうやって、今、自分に必要なスキルについて課題を課し、常に達成に向けて取り組むようにしたのです。
ひとつコンプレックスがなくなれば、それだけで大きな自信に繋がります。
不思議なことに、得た自身というのは、特定の分野だけでなく自分自身の肯定感を高める結果になったのです。
今は、自分を受け入れ、認め、あらゆる面で自信を持てるようになりました。
容姿のコンプレックスを解消しようと容姿だけに執着していたら、おそらくずっと自信が持てないままでした。
自分の持つすべての劣等感と正面から向き合い、今すぐ始められるものはすぐにやってみる。そして努力することによって、自己肯定感を得ることができるのです。
自己肯定感を得たことで
「劣っている」という思い込みから解放されたことで、人生が明るくなりました。
容姿は関係なく、本当に自分の心次第だったのです。
「子供は自分に似てほしくない」と言っていた数年前が懐かしく、今では、何をそんなに恐れていたのだろうと不思議なくらいです。
来年春、娘は小学生になります。私がフリーランスとなった今、一緒にいる時間が増えたせいもあり、娘はどんどん私に似てきます。
いつも「ママそっくり!」と言われてますが、本人はそれが凄く嬉しいみたいですし、私もすごくうれしいです。
そして、とても可愛いです。
私の醜形恐怖症は、自己肯定感を得たことで克服できました。
自分を輝かせるための努力は、人生を明るくしてくれるのだと実感しています。
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まとめ
子供に自分と同じ辛い経験をさせないためにするべきことは次のとおりです。
・子供の個性をコンプレックスに変えてはいけない
・子供がいじめられにくい環境を作ってあげるべき
・自分自身の『醜形恐怖症』と向き合うこと
似てしまうのは遺伝で仕方のないことです。しかし、コンプレックスというのはくまでも主観であり、それが良しとする人だっています。
ちなみに、人は相手の優れた部分ではなく、欠点に恋をするそうです。足りない部分を本能で補おうとする。つまり、完璧でないもの、不完全なものというのは、愛される要素でもあるのです。
・良い家庭環境を作ってあげること
・子供に自信を持たせてあげること
・自己肯定感を持つこと
これらを意識するこで、子供を幸せにすると同時に、自分自身の人生も明るくなります。
容姿のコンプレックスは辛いですが、必ず乗り越えられます。明るい未来を見るために、今できる最大限の努力をしていきましょう。