「いじめっ子は将来どうなるんだろう」
こんな疑問を抱く方は少なくありません。
過去にいじめられた経験がある
直接被害を受けてなくても、いじめは許せないと思っている
こういう思いから、いじめっ子の将来は多くの人が気になるものです。
いじめが及ぼす将来への影響について、海外ではこれまでたくさんの研究がされてきました。
本記事では、2020年6月にアメリカで公開された記事をもとに「いじめっ子の将来に関する最新情報」に加え、心理学的に見た「いじめっ子が抱える心の問題」についても解説していきます。
・いじめっ子の将来の傾向
・悲惨な人生になりやすい理由
・いじめっ子が抱える家庭問題
これらが分かる内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
いじめっ子の将来は悲惨?いじめ行為が人生に及ぼす影響とは
精神的な問題を抱えやすくなる
何らかのかたちでいじめに関わると、将来的にうつ病や不安障害など精神的な問題を抱えやすいということがアメリカの研究で分かっています。
いじめ被害者が精神を病むケースはよく耳にしますが、いじめる側も、同じように精神的な問題を抱えやすいということです。
つまり、将来もっとも精神的に安定しやすいのは
ということです。
さらに、もっとも深刻な問題を抱えやすいのが
との結果も出ています。
交通違反や犯罪のリスクが高まる
いじめっ子だった人は、そうでない人よりも多くの交通違反や犯罪のリスクが高くなります。
海外の調査によると、12~15歳までいじめ行為をした人は、24歳~35歳までに6割が1件以上の交通違反または犯罪を起こしているとの結果が出ています。
不良から抜け出せず、そのまま反社会的な大人になるケースも多いのもひとつの要因のようです。
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幸せな家庭を築けない可能性が高い
子供時代にいじめっ子だった人は、将来の家庭環境にも影響が出るやすいと分かっています。
いじめっ子は攻撃的な気質があるため、配偶者と子供に対しても暴力的になる傾向があるからです。
また、親がいじめっ子だと子供もいじめっ子になる可能性が高く、同じサイクルがくり返されるケースも少なくありません。
心理学的に見る「いじめっ子が抱える心の問題」
いじめっ子は必ず心に闇を抱えている
いじめの主犯になるような子のほとんどは、家庭環境に大きな問題を抱えています。
家庭での寂しさや、怒りなど、どうにもならないストレスが「いじめ」という形で発散されてしまうからです。
両親の離婚
家庭内暴力
愛情が希薄
教育上問題あり
などなど、複雑な事情を抱えているケースが目立ちます。
それとは反対に、いじめに加担するタイプの子は家庭には特に問題がない場合が多く
「自分がいじめられるのが嫌だから」
という理由でいじめっ子となるのがお決まりのパターンです。
いじめっ子が将来悲惨なのは、育った環境が原因?
いじめっ子が悲惨な将来を迎えやすいのは、いじめの行為が影響しているのではなく、家庭環境による「心の歪み」が影響していると考えられます。
いじめっ子にとって「いじめ」とは
つまり、根本的な問題は家庭環境にあるわけで、彼らにとっていじめ行為は深刻な問題ではないのです。
これを紐解くと
家庭問題→ストレス→他人を攻撃→心の問題は解決しない→攻撃的な大人になる
ということです。その結果
精神的な問題
交通違反や犯罪
家庭問題
といった状態に陥りやすいのだと考えられます。
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リーダー格は悲惨。いじめ加担者はのうのうと生きる・・・
リーダー格は抱えている問題も根深く、将来悲惨になる傾向がある一方
「自分を守るためにいじめに加担」していた人たちは、将来はのうのうと生きている印象があります。
その理由は、いじめ加担者は一般的な家庭で育ったタイプが多いため「家庭環境による心の問題」を抱えにくいのが一番の要因ではないかと考えています。
そして、今日本にいる多くのいじめっ子はこのタイプだと感じます。
こんなイメージですね。
「いじめっ子は成功する」
「いじめっ子は勝ち組」
こういった意見もありますが、結局ここで言われる「いじめっ子」とは「いじめ加担者」と捉えられるわけです。
【いじめられっ子の将来は、こちらの記事をチェック】
・いじめられっ子は将来どうなる?不利な人生だけど希望はある
いじめっ子が抱える闇は深く、だからこそ未来も暗い(まとめ)
ポイントをまとめます。
いじめっ子には悲惨な将来が待つ可能性が高い
いじめっ子の抱える心の闇は深刻
いじめ加担者はのうのうと生きられる傾向にある
いじめっ子の将来は悲惨な傾向があるようですが、その原因は「いじめの行為」でなく「家庭環境」の要因が大きいです。
いじめの主犯格が抱えるネガティブ感情はあまりにも大きいため、この世からいじめをなくすことはほぼ不可能だと思います。
そして、いじめに加担する人があまりにも多いため、大勢で一人をいじめるという状況になるわけです。
だからこそ、私たちは「人をいじめてはダメ」と呼びかけるまえに、「いじめには絶対に加担するな」と叫んでいく必要があると感じています。