
「損な性格」
この言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
人を損得で評価するのはあまり好きではありませんが、正直なところ、そのような人に出会ってしまう時がたまにあります。
それとは逆に
「あいつは得だよな~」
「ほんと要領がいいな~」
などと言われる人もいて、これは俗に“得な性格”とも称されます。
あなたの周りではどうでしょう。
・一緒にいても話がつまらない人
・心から笑い合えない人
・普通の答えしか返ってこない人
・なぜかイライラする人
・会話の最後が必ず暗くなる人
このような人があなたの周りにもいませんか?
上記は“損な性格”の代表的な例であり、あなたの人生に良い影響を与えてくれない存在のため、無理して付き合う必要はありません。(私もそうやって、自分にマイナスの感情を起こさせる人とは距離を置いて生きています)
あなたは今、私が「付き合う必要はない」と言ってどのように感じましたか?
「なるほどなー。無理して付き合うのやめよー」
と、思いましたか?
もし、
「自分のことかも・・・」
などとお考えであれば、もはや落ち着いている場合ではないですね。
後ろ向きな性格や、正面から相手と向き合うことの出来ない人、言葉を選びながら当たり障りなく周囲と接している人は、先ほど私が言ったように「無理に付き合うことない」と思う人間が大半で、周りから一人二人と去っていく光景が目に浮かびます。
これはとても残念なことです。
なぜなら、このような人の特徴として「人と良い関係を築きたいが故に、本来の自分を出すことができない」ということを私自身がよく理解しているからです。
「人に好かれようとする気持ちが返って人を寄せ付けなくしている・・」
どうすれば、この悪循環から抜け出すことが出来るのでしょうか。
こんな自分にうんざり・・・
自分にうんざりすることは誰にでもあると思います。
たとえば、仕事で同じミスを繰り返してしまう、ですとか、食欲が抑えきれずつい食べてしまうとか。
要するに「自分はこうしたい」「こうなりたい」という欲求・希望があるにも関わらず、心の弱さだったり、力不足だったりで、それが叶わない時に湧き起こる感情かと思います。
性格の場合はどうでしょうか?
何かする度にいつも後悔してしまう・・
ネガティブなことばかり考えてしまう・・
このように、自分の性格そのものにうんざりした気持ちになってしまうと、なかなかそこから抜け出すことは難しいです。理由は簡単。
後ろ向きな発想があなたの癖になっているからです。
「あなたの癖を直しましょう」というようなことは言いません。癖と言うのは「無意識」で行ってしまうものであり、意識的に直すことが難しく、そのやり方だとかなり非効率的と言えるからです。
ここでは効率的かつ、実践的で、あなたの人生を豊かにするノウハウを学んでもらいます。
自分の性格が嫌い
自分の性格が嫌いということは、自分の性格に自信が持てない人です。
なぜ、自身が持てないのでしょうか?
それはおそらく、自分の中に“理想とする性格”というものが存在しているからなのではないでしょうか?
これは非常に素晴らしいことです。
そもそも「自分の性格」が嫌いと言っている人は、「自分の悪い部分がしっかりと見えている人」です。
だからこそ、“理想とする自分”になりきれていないということは、もう一歩の壁を乗り越えることが出来なかったか、あるいは莫大な情報の中から、あなたの人生を変える情報にたどり着けなかったことが原因かと思われます。
私はあなたに「良い性格だから元気出して?」というような励ましの言葉はかけないつもりです。
理由は分かりますね?
あなた自身があなたを好きにならないと意味が無いからです。
嫌いな理由を考え、理想の自分を想像し、それを実現させていくことで、初めてあなたの人生が豊になると私は思っています。
損な性格とは、何をやっても楽しめない人のこと
何をやらせても文句や不満が付き物で、常に愚痴をこぼしている人がいますよね。
こんな人は典型的な“損な性格”ですが、私もまた、特徴は少し異なりますが、損な性格だったと思います。
時々学生時代を思い出します。当時はよく「学校つまんなーい」、「何か楽しいことないかなー」というようなことを口にすることが多く、本心で「楽しい!!」と思うことが出来ませんでした。思い返してみれば、本当に楽しかったです。経験した全てのものが宝であり財産であり、十分に楽しい時間を過ごしてきたと思います。ただひとつだけ後悔があるとすれば、「今が楽しいということに気づいていればよかった」ということです。
何をしても楽しめない、あるいは、楽しいことに気づけないという人が、私の中で“損だな”と思う人の特徴です。
得な性格の人を見るとつい・・・
記事冒頭でもお話しましたが、損な性格とは反対に得な性格の持ち主も存在します。
あなたの周りにいませんか?
いつも楽しそうで、人気者で、悩みの無さそうな人が。
「得な性格だよなー」
「あいつは要領がいいよなー」
もしあなたがその人を見て、嫉妬心を抱いたり、悲観的になったりした場合、実はそういった感情が、損な性格を生み出している可能性が高いです。
私の人生には生きる見本となった人物が3人います。一番初めに出会った人は、まさに“得な性格”の持ち主でした。その人の口癖は
「自分は何をやっても、その中で楽しさを見つけられる」
そんな性格ですから周りには当然のように人が集まり、初めはその人に嫉妬心を抱いていました。ただその嫉妬心は、ある意味私の中で憧れでもあったのです。同時に「この人みたいになりたい」と強く望んでいました。その結果、自分自身も同じようなセリフを本心から言えるようになりました。
あなたの身近な人で得な性格の持ち主がいたら、嫉妬心を抱くのは大いに結構です。しかしそれは必ず、あなたにとって「プラスの感情」でなくてはいけません。
もし仮にその嫉妬心が歪んだもの、憎しみが込められているもの、すなわち「マイナスの感情」である場合、あなたに良い影響を与えるどころか、あなた自身がどんどんマイナスの感情に侵されていくことになります。
人気者や得な性格の人を見て嫉妬するのはごく自然なことです。重要なのはその先で、マイナスにとるもプラスにとるも、決めるのはあなた自身ということです。
後ろ向きな性格を直すには
先ほども言いましたが、ここでは効率的かつ実践的で、あなたの人生を豊かにするノウハウを学んでもらいます。
ただ、この方法には即効性がありません。時間がかかりますし、リバウンドのように、良くなってもまた何かの拍子で後ろ向きになってしまうということも考えられます。しかしその場合でもあっても、そこは振り出しではありません。着実に進んでいます。
生きている中でネガティブになってしまうことは誰にでもあることで、365日いつでもポジティブという人に私は会ったことがありません。
ですので、このプログラムを続けていく過程で、「やっぱりだめだった」とは思わずに、変わっている実感のみに重きを置いて実践してもらいたいと思います。
無意識に行っている悪い癖
後ろ向きな発想があなたの癖になっているという話をしました。同時に、癖を直すのは難しいという話をしましたね。
後ろ向きな発想こそ、あなたの悪い“思考癖”なのです。
あなたがやるべきことは、新しい癖をつけること。
どういうことか分かりますか?
今まで、どうしてもネガティブに考えてしまう癖。これを取り除くことは簡単ではありません。だからこそ、そこに新たな「ポジティブ」という思考癖を加えるのです。
例えば、そうですね。記憶が新しいうちに「得な性格の人」を例に挙げて見ましょう。
学校に、いつも明るく元気なクラスの人気者がいます。
ネガティブ思考だと
→羨ましいな。自分とは比べ物にならないな。
このように思いがちです。
ポジティブ思考の場合
→あの人を手本にすれば自分も人気者になれるかも!
などと考えることが出来ます。
この思考癖は、どんな場面にも置き換えることが可能です。
◆新しい服を買った直後に、こっちの方が良いと思う服を見つけてしまった時もそうです。
ネガティブ
→こっちにすれば良かったな。なんで即決しちゃったんだろう。
ポジティブ
→うん!自分が買った服が一番いい!!
◆友達が恋人との話をしてきた時も同様。
ネガティブ
→のろけ話うざい
ポジティブ
→幸せそうだな!自分が幸せになるにはやっぱり幸せな人の近くにいなくちゃ!
このように、ポジティブな意見を考えてみるだけでいのです。あなたが実際に心からそう思う必要はありません。
重要なのは、「この状況からどんなポジティブな考えが出来るか」という思考癖をつけることです。
習慣を変えれば後ろ向きな性格は必ず変えられる
つまり、これを習慣化していくことで、自分の悪い癖である後ろ向きな性格を変えることが出来ます。
無理やりで全く問題ありません。普段無意識に出てくるネガティブな思考の後に、意識的にポジティブな思考を付け加えてみて下さい。(最低1か月は続けて下さい)
これを続けていくと、あなたの中でネガティブな思考とポジティブな思考が交差する”思考の分岐点”に到着します。
この分岐点こそ、今まで行ってきた有意識ポジティブが無意識ネガティブを上回る瞬間であり、徐々に無意識ポジティブへと移行していきます。
正しい方法で、かつ段階を踏んで行っていけば、自分の中にある負の感情や後ろ向きな性格から必ず解放される時が来ます。
何度も言いますが、初めは無理やりです。
初めのうちは脳が混乱するかも知れませんが、それで良いのです。脳を騙し、あなたの思考がポジティブに侵略されることでネガティブを追放するといった考え方もできます。
人によってはバカバカしいと思うかも知れません。
でもこれだけは言わせて下さい。
成功する人はバカと呼ばれるところから始まります。もし誰かがバカだと言ったら、それはあなたに始まりを告げていると同じことです。
こんな性格だから、人生楽しめないんだろうな・・
先ほど、損な性格の特徴として「何をやっても楽しめない人」と表現しました。
有意識ポジティブの法則に従えば、あなたの人生は必ず豊かにものになっていきます。この先は、行動心理の専門的な知識も交え、人との関わり方に着目して考えていきます。
嫌われることを恐れ
近年、「人とうまくコミュニケーションをとることが出来ない」という人が急増しています。
その背景には、時代・環境的な要因から他者との関係が築きにくく、対人関係を学習する経験が得られにくいという問題があります。
対面で人と関わる機会が著しく低下した現代人は、
「人の目がこわい」
「人に嫌われるのが怖い」
「人からの評価が気になる」
こういった心の問題に直面することが多く、時代背景を見る限り、もはや当然の結果とも言えるでしょう。
私は、「人に嫌われないためにはどうするか」といったノウハウを教えることは残念ながら出来ません。
人に嫌われないように生きていく姿を想像した時、自分だったら、「つまらない」と感じてしまうからです。
あなたが自分らしく生きるためには
「人に好かれる自分」ではなく、「自分が好きと言える自分」を目指してもらう必要があると言えます。
嫌われることはごく自然なこと。誰にも嫌われない人なんていない
そもそも、あなたが万人に好かれる必要はありません。
あなたにも好きな人と苦手な人がいるかと思います。
ひとつ、聞いてもいいですか?
苦手意識を抱いてる相手に対し、そのことが理由であなた自身がその人に何かしらの影響を与えていますか?
おそらく、何の影響も与えていないと思います。
苦手意識とはそういうもので、誰かが自分に苦手意識を持っていたとしても、自分の人生にはさほど大きな影響を及ぼさないのです。
更に付け加えれば、これから付き合っていく人は、「好き」と思える相手であることが理想的です。あなたが自分に自信をもち、「自分が好き」と思えるようになれば、自然とそこに人が引き寄せられます。
引き寄せられた人々は、あなたの性格に惹かれ集まった人であり、きっと、あなた自身も好きな人であるはずです。
当たり障りのない態度になってしまい、本来の自分を出す事が出来ない。
本来の自分を出すことが出来ないということは、自分の発言に自信がなく、思考に偏りがあることを自覚しているからなのではないでしょうか?(私もある意味偏っていますが)
人の顔色を伺い
言葉を選び
人を傷つけないため
自分が傷つかないために
いつも当たり障りのない言葉を選んで
人と接している。
このような人と接する時、私はいつも不自然さを感じます。いい人に見せてるんだろうな~と感じる時さえあります。(私は行動心理のプロですから笑)
まずは、本来の自分を自らが知ることです。
例えば、
「本当は人前に立って、かっこよく発言したい」
ですとか
「本当はみんなが話している輪の中に入りたい」
他にも
「周りの人みたいにふざけた事を言って笑い合いたい」
など、挙げるとキリがないです。
本来の自分をしっかりと理解し、どのように人と接していきたいかを明確にすることが大前提です。
人を引き寄せる法則
人を引き寄せる方法は、既にこの記事内にヒントがいくつか出ています。
一つ目は有意識ポジティブの法則。ポジティブな思考を持つと、不思議とそのエネルギーを外に放出したくなります。更に、人というのは「いい人」よりも「楽しそうな人」に導かれます。
私が今まで出会った人たちにも、誰もが口を揃えて「いい人」と呼ぶ人が何人かいました。ですが、ものすごく悲しいことを言ってしまうと、その人たちは「いい人止まり」でもあったのです。
それに引き換え、いつも楽しそうな人の周りには、自然と人が集まっていました。
何故か分かりますか?
楽しそうな人の傍にいると、自分も楽しい時間を共有できるからです。
すなわち、ポジティブな思考を手に入れ、毎日が楽しくなってくると、周りの人も自然とあなたに引き寄せられるということです。
二つ目は、嫌われることを恐れてはいけないということ。
あなたを嫌う人は根本的にあなたと合わない人ですから、無理に好かれようと付き合ったとしてもお互いストレスが溜まるだけです。
ポジティブな思考を持ち、嫌われることを恐れなければ、自然と、あなたのことが「好き」と思う人だけが寄ってくるのです。
好かれる自分ではなく、楽しんでいる自分を目指して
自分の性格が嫌いという人のほとんどは、”今”を心から楽しむことが出来ていません。
あなたが目指すべきところは
「どうやって人に好かれるか」
「どうしたらいい人に見られるか」
そういうことではありませんよね?
好かれる自分ではなく、楽しんでいる自分を目指すことで、それが結果として自信へと繋がるのです。
人に嫌われないことを意識して生きていても人はついてこない。自分に自信を持っていれば、自然とそこに人は引き寄せられる
人に嫌われないようにと、意識すればするほど悪循環に陥ります。自分に自信を持ち、ポジティブに生き、毎日が心から“楽しい”と思えれば、どんな環境であっても人は自然と集まってきます。
「いつも楽しそうだね」
と言われて、
「俺の苦労なんか知らないくせに」
「私の何が分かるって言うの?」
と、負の感情が芽生えてしまったら、それはまた悪循環の始まりです。
もし、あなたが辛い過去の経験を持っているのであれば、それを知る人を一人だけ見つけて下さい。過去を知っている人が一人だけいれば、それだけで心が開放されます。
いつも暗くて悩みを抱えてそうな人、いつも明るくて苦労が無さそうな人、人間的に大きいのは絶対的に後者です。
だって、苦労の無い人なんていないということを、人々はよく理解しているのですから(^^)